リーガル・ハイ。
堺雅人さんとガッキー主演のドラマなんですが、堺さんの演技がハンパなさすぎて毎週放映後に腹筋が引きつっております。面白すぎる。
ガッキーはいつもあんまりドラマの脚本に恵まれないけど、今回のドラマは最高に面白いからあの可愛い演技をずっと見ていられるぜ!おかげで今期の私のやる気スイッチは完全にオンになったねッ!
ちなみにリーガル・ハイは弁護士が主役の法廷ドラマです。
↓そして瞬時に法廷にホルイルを絡ませる私↓
「あー……じゃあ当事者全員が揃ったところで第84回・暗殺裁判を開始したいと思う。裁判長はこの俺、プロシュートが務めてやることにした。いいか。俺ぁ腹減ってんだ。ちゃちゃっと終わらすぞ。被告人メローネ。とっとと前へ出やがれ」
「いえっさー」
「いえっさーじゃあねえッ!おいプロシュート!裁判なんざ必要ねぇだろォがッ!こいつは即刻有罪だ!私刑だ私刑ッ!とっととこっち寄越せってんだよ!」
「うるっせぇんだよホルマジオ!傍聴人のテメェに発言権はねェッ!……原告・イルーゾォ」
「…………はい」
「テメェは昨晩、酔っ払ってソファで寝こけてるところを被告に見つかり添い寝及び抱き枕的扱いを受けたあげくズボンの中に突っ込んだ手で尻を揉まれて耳たぶを舐められた。ここまではいいか?」
「うっ……」(原告、気分を悪くしたのか顔面を手で押さえる)
「おいッ!見たかイルーゾォの可哀想な反応をよォッ!このクソメローネのせいでこいつぁ大きなトラウマをだなァ……っ」
「るせぇっつってんだろこのボケッ!!!次許可なく発言したら直触りだぜッ!……被告人メローネ。テメェはこの事実に反論はあるか?」
「いいや。イルーゾォの訴えは確かだ。俺の手には今もイルーゾォの筋っぽくて硬い……しかし表面は滑らかで下から上へ撫で上げてやるとそれこそ良質の絹のようなしっとりとした肌の吸い付きが指に残り押せば跳ね返る良質のマシュマロのような肌質が……」
「ヒィィイイイィイ!!!!!」(原告、顔面を蒼白にしてへたり込む)
「被告人ッ!必要以上の情報は喋らないようにッ!そしてグレイトフル・デッドッ!」(裁判長、柵を乗り越えかけていた傍聴人をボコッて大人しくさせる)
「……さて。被告人メローネ。今の言葉だけを聞くとどう考えてもお前の犯行は罪になるわけだが……?」
「うーんプロシュート。『事実』がいつも『真実』だと思ったら大間違いだぜ。確かに俺はイルーゾォに先述のイタズラを行った。しかしそれがイコール罪であるとは いったい誰が決めるんだい?それはそう。イルーゾォ本人じゃあないか。彼が例えば『本当は俺のイタズラを喜んでいたが恋人であるホルマジオの手前わざと嫌 がっているフリをしている』と思っていたとしたら結果はまるきり変わって……」
「……おい!メローネ!俺がせっかくお前の弁護を引き受けてやったというのに勝手に喋るんじゃあない。というか正直俺だってお前の無実はカケラも信じていないんだぞ。べらべら屁理屈並べていないでさっさと謝ったらどうだ」
「ああ!いやだいやだこれだから事なかれ主義の二十八歳はイヤなんだ!悪くもない行為を罪だと認め形ばかりの謝罪に応じることに何の意義があるんだろうね!いいかいリーダー。俺はただただ人肌を恋しがっていたイルーゾォ君を『優しさ』という名の俺の腕で包んで差し上げただけじゃあないか。大丈夫さリーダー。俺 は何も悪いことなどしていないもの。俺たちはただ、『話せばわかる』。そういった人間の素晴らしさ尊さをイルーゾォにわからせてやろうじゃあないか!」
「…………」(弁護人、だめだこりゃという目で裁判長を見る)
「……あー……、いいか、落ち着いたところで裁判を再開するぞ。原告イルーゾォ。正直聞くまでもない、が……、お前は今の被告人の言葉を聞いてどう考えた?」
「お……おえっ……ば、ばか言うなよ……お、俺が野郎にケツ撫でられて喜ぶ変態なわけ……」
「異議ありッ!」(被告人、満面の笑みで立ち上がる)
「被告人、静粛にしやがれッ!つーか異議の申し立ては弁護人の仕事だろうがリゾットォッ!」
「い、いや俺は別に何も異議など……」
「ノンノンノン。リーダーは確かに異議があるはずさ。ただ少しだけ人より口下手なため弁護人の代理弁護人としてこの俺メローネが立候補したんだ。大丈夫、俺はただ自分可愛さに異議を申し立てたわけじゃあない。明確な根拠あってのことだ。そして俺の発言を認めることでこの裁判は早期に終わる。プロシュート、キミ は裁判の早期終了を求めている早くこの場を鎮めてそろそろ帰ってくるはずのペッシを出迎えてやりたいと思っているそのペッシと外食をしながら最近の任務の成果について熱く語り合いたいと思っているそのため昼飯をいつもの三分の二に抑えてしまったことも知っている当然腹も減っているだろうだから早々にこの場から退去したいんだそれを俺は知っているッ!さあ、キミはただ俺の発言を認めてくれさえすればいいんだそうすれば全力でその望みをサポートして差し上げよ うじゃあないかプロシュート!」
「…………。しゃーねぇな……代理弁護人の発言権を認める」
「ちょ……!プロシュートあんた何言って……ッ」
「ディ・モールト グラッツェ!ではではご相伴に預かりましてこのメローネが異議を申し立てようイルーゾォ!(ズアッ)キミはつい今しがた『自分は野郎にケツを触られて喜ぶ変態じゃあない』との発言をしたが……」
「そ、そんなの当たり前だろうが……ッ!女じゃああるまいし誰が野郎なんかに……ッ」
「だ・がッ!それは本当のことかい?確かにその発言が事実なら俺の行為はイルーゾォに対して著しい不快感を与えたのだろうが……逆を言えばその発言が『真っ赤な嘘』なら俺の行為が俺の主張通り優しさゆえの行動だったと信じてもらえるだろうか?」
「……まあ、嘘だと証明できりゃあやぶさかじゃあねえなあ」
「裁判長ッ!俺の発言は嘘なんかじゃあないッ!本人がそう言っているんだッ!早くこいつを有罪にしてスタンドによる私刑を認めてくれッ!」
「原告!静粛に!……おいメロー……いや、被告人。本人がこれだけ主張しているんだぜ。俺は一応中立の立場としてここに居るが、その俺から見てもお前の有罪はほぼ確定だ。さすがにそろそろ諦めちまったらどうだ?ええ?」
(被告人、フフっと笑って懐から何かを取り出してみせる)
「裁判長……見てくれ。ここに一つのICレコーダーがある」
「なんだ?そりゃあ」
「イルーゾォの本音と今回の発言にある相違を浮き彫りにする証拠の一つさ」
「悪いが事前申請のない証拠は認められねェな」
「ああプロシュート……。今時計を見たところペッシの帰宅時間まであと十分を切って……」
「証拠を認める。三秒以内に提示しろ」
「おいプロシュート!あんたなんなんだよさっきっからメローネにばっかりッ!俺はこんな適当な裁判長は許可しな……」
カチッ
『ん……なんだよホルマジオ……、動くなって……眠れないだろ……』
『んー、しょうがねえなあ~、俺だって眠れねーよォ、だって初めてだろォ?イルーゾォが寂しいっつって俺んとこに来てくれたのなんてよォ~。…………なあ、本当は“そういう”期待もしてきたんじゃあねえの?』
『あ……馬鹿、あんたじゃああるまいし俺はそんな事考えてなんて……んっ』
『おーおー可愛いじゃあねえの!い~い反応するぜェ、背中撫でられんの気持ちいいんだ?』
『…………もっと、下』
『んん?なに?』
『ど、どうせならもっと下……触れよ……。そ、そうだよ、あんたの言うとおり期待して来たよ……っ。つ、つーか、気付いてたんならもっと早くに襲って来』
「ふあぁぁぁああぁぁあくぁwせdrftgyふじこlp;マン・イン・ザ・ミラーーーーーッ!!!!!!!!!!」(我に返った原告、言葉にならない言葉を絶叫しながら被告人に飛び掛かる)
「………………」(弁護人、順調にボゴボゴになりながらも笑顔を絶やさない被告人を養豚場の豚を見る目で見守る)
「………………」(裁判長、さきほど直触りを叩き込んで再起不能にしたはずの傍聴人が最後の力を振り絞って這いずり、ICレコーダーを回収して大切そうに胸ポケットにしまったのを養豚場の豚を見る目で見守る)
「ただいま帰りやしたー!
って、何すか?この騒ぎは……つーかこの紙はいったい……」(ペッシ、荒れ狂う室内のどこかから一枚飛んできた『オチなんてないよ』と書かれた半紙を手にして首を傾げる)
おわり。
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