日記の拍手、設置後からちょこちょこ押して貰えていてすごく嬉しいです!ありがてぇぇえええ!(ガタッ)
暗殺裁判ネタのやつにたくさん押してもらえていたのでうっかり二日目なんて書いちゃったよ。
しかしおかしいな……普通に考えてホルイル裁判の次はリゾプロ裁判に決まってるのに書いてみたらただただ可哀想なギアッチョが出来上がっていたんだがどういうことなの……。次回こそリゾプロにしてやるから覚悟しとけよリゾット……。
「おうペッシ。お前は暗殺裁判見るのは初めてだったよなあ?」
「う、うん兄貴……。っていうかそもそも暗殺裁判っていったい何なんだい……?」
「そりゃあお前アレだぜ。俺たちチームには血の気の多い奴らが多いだろ? だからこそリゾットの野郎が『チーム内でのスタンドバトルの禁止』を掲げているわけだが……それじゃあ腹の虫の納まらねー奴もいる。全力でボコってやりてェ相手にいわば公式に『報復』をするチャンスを求める場とでもいうのか? 有罪・無罪を決める裁判長はその場で選んだ最も中立的な立場のメンバー。弁護人は被告・原告それぞれが自分で選ぶ事になっている。そこで有罪さえ勝ち取っちまえば、後はスタンドでも何でも使って死なない程度にボコれるわけよ。逆に無罪ならその後その件に関して一切の報復を禁じられちまう。ま、だいたいこんな所か?」
「なるほど……よくわかったよ兄貴ィ!」
「ベネ(良し)ッ! さすがはペッシだ物分かりがいいじゃあねえかッ!(おでこコツン)
いいか、これから先お前が裁判長に選ばれる可能性だってあるッ! その時は俺に有利な判決を出すんだぜッ!」
「う、うん! って兄貴ィ……それって全然中立じゃあないよ……」
*
「……まったく。どうしてうちのチームはこう喧嘩が多いんだ……。(ハァ)
当事者全員が揃ったところで第85回・暗殺裁判を開始したいと思う。今回傍聴人にはプロシュートの他にペッシもいる。全員、先輩としての威厳を持って、グダグダと情けない結果を見せないように。裁判長はこの俺リゾットが務めさせてもらおう。被告人メローネ、前へ」
「あいあいさー」
「あ いあいさーじゃあねぇだろテメェェエエエ!!!!! なあリーダーッ! 俺たちはチームだ、そのチーム内での揉め事は厄介って言いてぇのはわかる! スゲーわかるッ! だがッ! だからってこのクソをそのまま野放しにするってぇのはどういう事だァァアアア~~~ッ!? 反省もしねェッ! 謝罪もしねェッ! それどころか自分の行動をカケラも悪いと思ってねェんだぞッ! 裁判なんざ必要ねェエ~~~~ッ! こういう奴には拳でわからせてやんのが一番いいだろうがッ! ええ!?」
「こらギアッチョ。腹が立つのはわかるが今行うべきは話し合いだ。もっと冷静になってだな……」
「ああ! やだやだこんな野蛮人! 人間話し合いが大切だって何度言ったらわかるんだい!? 昨日だってイルーゾォに裁判スッ飛ばしてスタンドラッシュ食らっちまったしさァ~! せっかくこの俺自ら『イルーゾォは男にケツを触られて喜ぶ変態です』って事を証明して差し上げ」
「ふあああああッ!!!いっ異議あり異議あり異議ありィイイーーーッ!!! 今回の議題に関係ない話題は許可しないィイーーーッ!」
「こらイルーゾォ、静粛にするんだ。お前はギアッチョの弁護人だろう。私情は忘れて冷静になってくれ。……メローネも。無意味に相手方を挑発するのはやめろ」
「はーい」
「というかッ! ホルマジオ! なんであんたがメローネの弁護人なんてやってるんだよッ! あんた昨日は俺のことであんなに怒ってくれたじゃあないかッ!」
「あっ……と。あーははははは……し、しょうがねえなあ~~~……。ほ、ほらイルーゾォ、やっぱ俺って平和主義っつーの? 無駄な争いの芽は穏便に摘んでやりたいっつーか……」
「そ うだぜイルーゾォ。ホルマジオは平和主義者だ。だからこそ今日俺の無罪を勝ち取るために、たった一本のビデオテープと引き換えに俺の弁護を引き受けてくれ たんだよ。中に何の情報が入っていたかって? フフフ、さすがにそれは言えないが……そうだなあ、題名は『可愛いあの子の寝顔にシュー……」
「ぁぁあああぁああっはははししししょうがねえなぁぁああああーーーッ! こいつ何言ってんだかなぁあマジで! ほほほらリーダーとっとと裁判再開させようぜッ! 今この話題関係ねぇしよおッ!」
「ん? ああ、わかった。確かに今回の原告はギアッチョだしな。お前がメローネから報酬として受け取ったイルーゾォ主演の『可愛いあの子の寝顔にシュート☆ヒム! ~キミは男の胸チラで興奮できるか? 奇跡の320分間を見逃すな!~』といういかがわしいビデオテープについての議論は今ここですべきではないと俺も思う。さあ、裁判を始めよう」
「はーいリーダー、始めようとしてるところ悪いんだけど俺の弁護人が致死量の冷や汗かいててベリッシモ気分悪そうでーす」
「大丈夫だ。当事者のお前とギアッチョの二人が無事なら裁判は進行できる。それからギアッチョ。イルーゾォが持ち出した飛び道具は迅速に回収しておいてくれ。法廷でまで血は見たくないぞ俺は」
「……さて。これだけ会話が続いていてまさかまだ裁判が始まってすらいないという状況は少々恥ずべきものだぞ。これからは全員必要以上の言葉は喋らないこと。いいな」
『……りょーかーい』
「では訴えを読み上げる。原告ギアッチョ。お前は自室に大切に保管していた本の挿し絵という挿し絵を全てメローネの手によって改変されてしまった。ここまではいいか?」
「その通りだよクソッ! 俺が気に入ってる本は全て初版で集めてんだぜ初版ッ! 今じゃあ手に入らねー貴重なモンもあるんだッ! それをあの野郎ォ……! スタンド使ってまで完ッ璧にコラージュしてきたんだぞ……!」
「それは確かに可哀想だとは思うが……スタンドでの報復を望むほどの事か?」
「あんたにはわっかんねェだろうなぁああ~~~ッ! シャーロック・ホームズの顔が全部このクソ野郎のニヤケ面に改変されてた気分はよォ~~~~~ッ!」
「リーダーッ! ギアッチョの言うとおりだッ! メローネの行為は間違いなくギアッチョへの嫌がらせだ! 冒涜だッ! 今日という今日は正式にこの男への私刑を許可してくれよ!」
「落ち着け二人とも。『静粛に』だ。なるほどお前たちの気持ちは充分わかった。……メローネ。お前はこの件に関してどう思う?」
「うーん、俺としては厚意でやってあげた事だからなァ……。むしろこうして訴えを起こされてる事自体心外? みたいな?」
「弁護人のホルマジオはどうだ」
「いやもうマジでイルーゾォさんには悪いと思ってますんで何卒報復は軽いもので……あとビデオは回収前にせめて一回だけでいいんで見させてくだ」
「異論はないそうだ」
「…………」
(傍聴席にて)
「あ、兄貴ィ……。裁判ってのは追い詰められるのは被告人じゃあなかったんですかい……? どうして弁護人のホルマジオの方が参って……」
「アホだからだ。いいかペッシ。お前は間違ってもああいう人間にだけはなっちゃあならねえぞ」
「う、うん……?」
「リーダーッ! 本人が何と言おうとギアッチョ自身が『不快』だと判断したんだッ! これは立派な人権侵害だろッ!?」
「そうだぜッ! そもそも『悪気がない』で済むんなら法律も警察もはなから存在しねえだろうがッ! 俺たちだって大手を振るって表を歩けるはずだッ!」
「う……。痛いところを突いてくるなお前も……。まあ、お前たちの言い分も尤もだ。メローネ。これ以上の異論がなければ俺はお前に有罪を言い渡……」
「異議ありィィイイイッ!(ドヤッ)」
(総員、やっぱりかといった顔でメローネを見る)
「リーダー……俺は確かにギアッチョの持つ本という本の挿し絵を全て俺の顔に変えてやったさ……。そう、『全て』をな……」
「? あ、ああ。ギアッチョ本人からそう聞いているが」
「『悲劇』だよリーダー。これは俺の完璧主義という性格が引き起こした悲劇。『本来なら』。俺が改変したかったのは『一部の本』に限った話だったんだ……。それこそギアッチョ自身のためにな……。その本……いや、雑誌といった方が正しいか? 雑誌は常にベッド下にあり……『使う』のは主に夜……。文字より圧倒的に写真の多くやけに肌色の目立つそうそれこそがッ!」
「!!! ままままままさかッ! まさかオメーーーッ!!!!」
「エ ロ 本 さ ッ!(ドジャァアア ̄ ̄Z__ン!!!) 」(被告人、コラージュ済みのエロ本を提示する)
「なんだってエエェェエェエーーーーーッ!」(原告、腹の底から悲痛な叫びを叫ぶ)
「こ……これは……ッ!」
「す、全てのページのロイエーなチャンネーの顔がメローネの顔に……!」
「こ、これじゃあせっかくのムラムラ気分が台無しじゃあねえかッ!」
「惨い……ッ!」
「(兄貴……普通にエロい姉ちゃんって言えばいいのに……)」
「何故俺が……ギアッチョの反感を買うと知っていてこんな暴挙に出たか……ギアッチョ。それはキミ自身が一番知っているんじゃあないか?」
「ん……? メロ……被告人。それは一体どういう意味だ? 皆にもわかるように説明を……」
「やめろ……! やめろ! やめてくれッ! テメェこらメローネそれ以上はッ!」
「みんなッ! これを見てくれッ!」(被告人、別のエロ本を辺りにバラ撒く)
「うっ……!?」
「これって……し、正気か? ギアッチョ……」
「……おいおいおいギアッチョ……お前まさかその眼鏡の度が合ってねぇんじゃあ……」
「おいギアッチョ。お前いくら童貞だからってエロ本のランクまで落とすこたぁねえと思うが」
「あ、兄貴ィ……ちょっとはっきり言い過ぎですぜ……」
ざわ・・・
ざわ・・・
「…………!」(原告、世界の終わりのような顔をして床に膝をつく)
「…… ベネ。無事に行き渡ったようだな。もう理解したと思うが、みんなの手元にあるのは俺の顔をコラージュする前のエロ本だ。世界一女に甘いと言われているイタ リア男から見てもそこに写されている女が『ベリッシモ醜女』だという事実は認めざるを得ないだろう。おそらくギアッチョはエロ本なんてものを買う自分が恥 ずかしかったのさ。けれど恥より本能が上回っちまうのが男の『さが』だ。遠くの街まで本屋を探しに行き……そこのアダルトコーナーで表紙すら見ずに雑誌を 掴み取り……他のファッション紙でサンドするなんてベタなカモフラージュをしてコソコソ購入したその結果がコレさ! 大して興奮するわけでもなく! それでも苦労の結果を捨てられず! 溜まりに溜まったエロ本の山は今やギアッチョのベッド下を圧迫していたんだッ!
俺はなぁみんな……! 容姿には自信のある俺自身を使ってでもそんな可哀想なギアッチョにほんの少しの幸せを届けてやりたかっただけなんだよ!」
「…………」(原告、もはや言葉も出ない)
「は、判決を下す! 被告人、無罪ッ!」
「ちょっ……!? おいリーダーッ!?」
「ああ……悪いギアッチョ……。せっかくお前の弁護を申し出たというのに俺にはこの判決に申し立てられるような異議が浮かばない……。せめてこれだけ持っていってくれ。俺激選・最高にヌける人妻特集」(ばさっ)
「おいおいしょうがねえなあイルーゾォ……。ギアッチョはまだ若いんだぜ、歳が近いほうがいいに決まってるじゃあねえか。少し惜しいが俺の持ってる女子○学生モノ全部纏めといてやったぜほら」(ドサッ)
「馬鹿かテメェらは。んな本なんかより女買ったほうが早ぇだろ。おらギアッチョ。金やるから適当な女引っ掛けてこい」(バササッ)
「その……ギアッチョ、食欲と性欲は紙一重なんだってさ……だからこれ……」(飴玉ごさっ)
「お、オメーら……! マジブッ殺……っ!」
「……ギアッチョ」
「リーダー……ッ! 頼むぜこいつら何とかしてく…」
「よければコレも持っていけ。少し古いが大丈夫、品質は保証する。プロシュートを見ればわかると思うが俺はかなりの面食いだからな」(暖かい目をしながらトサッ)
「…………」
ギアッチョって可哀想よね。